こんにちは!
新しいジャンルの本にチャレンジしてみました。コウノスケです!
今回は、おすすめの本の内容をまとめた上で紹介したいと思います!
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの教授
マリアナ・マッツカートさん著『ミッション・エコノミー』です!
「資本主義の新しい形」というテーマの下
公共の目的(パーパス)達成という「ミッション」を中心にした新たな経済の仕組みを提唱する一冊。
NHK「コロナ危機 未来の選択」で紹介され大反響を生みました!
ウクライナ戦争や円安など
先行きが不透明なことが多い現代での一つの未来予測として知るも良し。
はたまた、会社・職場での小ネタとしても使える内容となっています!
本に記されている主張を図を使って自分なりに要点を絞ってまとめました。
それでは、いってみましょう!
・『ミッション・エコノミー』に興味がある方
・職場での小ネタをお探しの方
・人生を豊かにする本をお探しの方
Contents
0.結論:『ミッション・エコノミー』とは?
『ミッション・エコノミー』とは
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの教授であるマリアナ・マッツカートさんが提唱する「資本主義の新しい形」です!
具体的には
まず政府が「公共性のあるミッション」を掲げ、それに多様な企業や市民を巻き込み
皆で経済を成長させながら、同時に公共の利益も達成していくことを目指した仕組みになります。
イメージは下図の通りです。
結論から申し上げますと、本書での主張は大きく下記の3点です!
- 政府は“最初の投資家”、企業は”ミッションに挑むパートナー”
- 中長期的に社会に大きな波及効果をもたらす
- 目指す形は「アポロ計画」
それぞれ、後ほど詳しく説明していきます。
資本主義は、今どのような問題に直面している?
『ミッション・エコノミー』という考えが出てくるに至った経緯として
過去から現在までの資本主義の流れと
今、資本主義が直面している問題について紹介していきます。
上図の通り、産業革命が起こる度、我々の生活は大きく変わりました。
技術の大幅革新により、多くの便利が生み出された一方
大量生産・大量消費を良しとする資本主義の制度は
貧富の差を助長させて「格差社会」を生み出したり、様々な環境問題を起こしたりと
“負の側面”が目立つようになってきています。
そんな、「行き過ぎた資本主義」がもたらす弊害を克服し、機能不全に陥りつつある社会経済システムを建て直すために、『ミッション・エコノミー』という考え方が生まれました!
それでは、『ミッション・エコノミー』が目指す「資本主義の新しい形」を具体的に紹介していきます。
1.政府は“最初の投資家”、企業は”ミッションに挑むパートナー”
『ミッション・エコノミー』では
政府(官)と企業(民)がリスクとリターンを平等に分かち合うことを目指します。
具体的に「理想とする”政府”の在り方」は
“最初の投資家”として革新をリードする存在です!
政府が公共性のある魅力的なミッションを掲げ、それに多様な企業や市民を巻き込み
皆で経済を成長・発展させながら、同時に公共の利益を達成していくことが理想とされます。
また、具体的に「理想とする”企業”の在り方」は
目先の利益のために大量生産・大量消費を促すのではなく
中長期的にパーパス(目的)を持って、政府が掲げるミッションに挑める体質がある企業となります。
政府は自由市場に任せて「市場の失敗」の救済だけをするのではなく
公共性に根差した解決すべき社会的課題を明確化し、企業を巻き込み改革をリードする。
上記のような関係性が築ければ、自ずと多くの社会的課題の解決へとむかうことができます。
2.中長期的に社会に大きな波及効果をもたらす
『ミッション・エコノミー』は
中長期的に社会に大きな波及効果をもたらすことが期待されます!
魅力的なミッションの下には、多くの企業が集まります。
集まった多くの企業は
自社の強みや知識を使い、他社と補い合うことで、これまで解決出来なかった多くの問題に別の角度から挑戦ができます。
つまり、相乗効果で様々な問題解決に繋がり、中長期的に見ると多くの富をもたらし生活を豊かにすることができます!
その土台作りと、リードを政府が担うというのが理想的な形です。
3.目指す形は「アポロ計画」
1961年から1972年にかけて、アメリカ航空宇宙局(NASA)によって実施された「アポロ計画」をご存知でしょうか。
人類初の月への有人宇宙飛行計画です。
『ミッション・エコノミー』が目指すのは
この「アポロ計画」時の政府と企業の関係性です!
つまり、政府が共通のミッション(「人間を月に到達させる」)を掲げる。
そして、ミッションを達成するために多くの企業が集まり
ミッション達成に基づく様々なシナジーが生まれるといったモデルを目指しています。
実際に「アポロ計画」は
当時のアメリカ大統領ジョン・F・ケネディが、「1960年代中に人間を月に到達させる」という魅力的なミッションを掲げ
多くの企業を集めて、リーダーシップを発揮しました。
そして、1969年7月20日に月へと到達をしたと同時に
コンピューターの小型化をはじめ、多くのイノベーションが起こりました。
公共性のある社会的課題をミッションとし
それを解決するために、上記のようなイノベーションが起こることが理想です。
4.まとめ
みなさま、いかがでしたでしょうか?
今回は、『ミッション・エコノミー』という
マリアナ・マッツカートさんが提唱する「資本主義の新しい形」を紹介させていただきました!
『ミッション・エコノミー』とは
政府が「公共性のあるミッション」を掲げ、それに多様な企業や市民を巻き込み
皆で経済を成長させながら、同時に公共の利益も達成していくことを目指した仕組みになります。
『ミッション・エコノミー』が目指す姿として、本書の主張は下記の3ポイントになります
- 政府は“最初の投資家”、企業は”ミッションに挑むパートナー”
- 中長期的に社会に大きな波及効果をもたらす
- 目指す形は「アポロ計画」
先行きが不透明な現代社会で
政府と企業の関係が『ミッション・エコノミー』の概念の下で結び付き
多くの利益がもたらされる世の中になれば良いなと思える内容でした!
会社・職場での小ネタとしてもオススメです。
それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました!
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