こんにちは!
「記憶力」を高めたい。コウノスケです。
今回は、おすすめの本を紹介したいと思います!
樺沢 紫苑さん著
『アウトプット大全』 です!
「アウトプット」の重要性・方法が詳細にまとめられているこちらの本
今回は、本に記されている「アウトプット」方法の中でも
特に 「記憶の定着」に関する方法を抽出してまとめました。
過去に読んだ本や観た映画
その時は感動的で印象的であっても、しばらく経ったら忘れてしまう、、、
そんな経験がある方多いのではないでしょうか?
本記事はそんな経験があり、記憶力を高めたい方に是非読んでいただきたい内容にしました!
それでは、いってみましょう!
・『アウトプット大全』に興味がある方
・「記憶の定着」「記憶力の向上」に興味がある方
・人生を豊かにする本をお探しの方
Contents
結論:『アウトプット大全』とは?
本書の著者、樺沢 紫苑さんは
「日本一、情報発信する医師」として、精神科医・作家として活躍をされています。
自身が運営しているSNS、メールマガジン、YouTubeなどでは累計40万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報などをわかりやすく伝えています。
本書『アウトプット大全』では
そんな情報発信・アウトプットを意識して活動をしてきた樺沢 紫苑さんの経験を基に
「成長を加速させる80のアウトプット方法」として
具体的な「アウトプット」の方法やメリットがまとめられています。
結論から申し上げますと
本書での主張は、大きく下記の2点です!
→多くの人が「インプット」中心の生活になってしまっているが、「アウトプット」中心の生活に切り替えた方が結果が圧倒的に良くなる!
②「アウトプット」を行うメリットは6つ!
→「1.記憶に残る」「2.行動が変わる」「3.現実が変わる」「4.自己成長する」「5.楽しい」「6.圧倒的な結果が出る」である
それぞれ、詳しく説明していきます。
「インプット」と「アウトプット」の比率は「3:7」で行うと良い!
本書では、多くの人が「インプット」と「アウトプット」の比率を間違えていると言います。
多くの人が「インプット」中心の生活になってしまっているのです。
“勉強しているのに成長しない”最大の原因がこれです。
コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士の実験では
小3~中2までの100人以上の子供達に暗唱問題を与え、グループごとに「覚える時間」(インプット時間)と「練習する時間」(アウトプット時間)を異なる時間にしました。
結果、最も高い成績を出したのは
約30%~40%を「覚える時間」(インプット時間)、約60%~70%を「練習する時間」(アウトプット時間)に費やしたグループでした。
つまり、最も効率的で効果的な
「インプット」と「アウトプット」の黄金比率は、「インプット 3:アウトプット 7」なのです。
情報を得たら(「インプット」したら)、2倍の量の発信や行動(「アウトプット」)を行う。
つまりは、情報を得たら悩まず一つでも多くの行動を起こしていくことが大切です!
行動を起こさない言い訳をしている時間は無駄です!
悩まず、即行動を起こすために「人生と闘える強い心のつくり方」について紹介した記事はこちらになります。合わせてご覧ください。
「アウトプット」を行うメリットは6つある
では実際に、「アウトプット」を行うとどのようなメリットがあるのか。
本書では、6つのメリットが紹介されています!
→「アウトプット」した情報は、脳が「使われた情報」「重要な情報」と判断するため、記憶に残る。
2.行動が変わる
→「アウトプット」はすべて「運動・行動」を起こすことであるため、フィードバックをすることでより良い方向へと変えていける。
3.現実が変わる
→「アウトプット」により自分の行動が変わると、周囲の人にも様々な影響が現れるため、現実も変わる。
4.自己成長する
→インプット、「アウトプット」、フィードバックのサイクルを繰り返すことで確実に自己成長の階段を上がれる。
5.楽しい
→ポジティブな「アウトプット」により、周囲から評価され、自己成長を感じられると楽しくてモチベーションが上がる。
6.圧倒的な結果が出る
→「アウトプット」を続けることで、自己成長の階段を確実に上がり、現実への影響度がどんどん大きくなることで、圧倒的な結果に繋がる。
どれも人生を楽しく、豊かなものにするためには欠かせないメリットです!
つまり、人生の成功法則 = 「アウトプット」ということになります。
本記事では、「アウトプット」方法の中でも特に
「1.記憶に残る」について、本書で述べられている具体的な「記憶の定着方法」を抽出しました。
詳しく説明をしていきます。
1.記憶に残る「アウトプット」方法とは?
まず、大前提として
我々人間の記憶はどのように定着するのでしょうか。
人間の脳は、「重要な情報」を長期記憶として残し、「重要でない情報」は忘れるようにつくられています。
「重要な情報」とは、「インプット」したあとに何度も「使われる情報」です!
脳に入力された情報は「海馬」に仮保存されます。
その期間は2~4週間程度。その仮保存期間中に、何度も使われた情報は「重要な情報」と判断され、長期記憶が可能な「側頭葉」に移動されます。
つまり、この「海馬」に仮保存されている2~4週間の間に何度も繰り返し使う(「アウトプット」する)ことが、「記憶を定着」させるために必要だということです!
大体の目安としては、情報の入力(「インプット」)から2週間で3回以上使う(「アウトプット」する)と長期記憶として定着しやすくなるといいます。
では、どのように2週間で3回以上入力された情報を使う(「アウトプット」する)のか
本書で紹介されている
記憶に残る「アウトプット」の具体的な方法は、主に以下の5つです。
2.話す
3.質問する
4.書く
5.書き出す
中でも、「1.説明する」の効果は絶大です!
また、5つの方法を組み合わせることで効果も大きくなります。
それぞれ、詳しく説明をしていきます。
1-1.説明する
得た情報を誰かに「説明をする」ことが、なぜ「記憶の定着」において絶大な効果を発揮するのか。
その理由は、説明をすることで「意味記憶」から「エピソード記憶」に変換がされるからです。
例えば、三角形の面積の公式は「底辺×高さ÷2」ですが、「なぜ底辺×高さ÷2なのか説明してください」と言われたら、意外と難しいです。
しかし、「三角形を含む長方形を書き、三角形の頂点から垂直に線を下ろす。左側と右側に面積の等しい三角形が2つ表れるため、長方形の面積『底辺×高さ』を2で割ると三角形の面積になる。」
以上のように説明ができると、三角形の面積の公式は絶対に忘れないでしょう。
つまり、三角形の面積「底辺×高さ÷2」は、「意味記憶」
「三角形を含む長方形を書き・・・」と説明することで「エピソード記憶」に変換されます。
「エピソード記憶」は物語として記憶される分、関連性が強くなり、圧倒的に記憶に定着しやすくなります。
「説明する」ことは、最高のアウトプットのトレーニングであり、脳のトレーニングになるのです。
自身の交流関係やSNSなどを使って、積極的に「説明する」機会、誰かに「教える」機会をつくりましょう!
1-2.話す
「説明をする」ことがすぐにはハードルが高い場合
脳内にある情報、考え、思考、想いなどを人と話すだけでも十分「アウトプット」としての効果があります。
なぜなら、人に話すだけでその情報は使われた情報となり
記憶の定着に必要な「2週間で3回以上使う(「アウトプット」する)」を容易にクリアできるからです。
また、人に話すことでその情報は、ストーリー性を持ち、「エピソード記憶」へと繋がりやすく
脳の活性化、記憶の増強、定着にも大きく貢献します。
「インプット」した情報は、多くの人に話すことで「アウトプット」を意識する。
有益な情報であれば、相手にとっても話してくれることは嬉しいですよね!
誰かとコミュニケーションを取る機会を積極的につくっていきましょう!
1-3.質問する
「質問する」のは最も簡単で、記憶の定着にも効果的な「アウトプット」です!
「他人に質問する」のも良いですが、「自分自身に質問する」だけで、脳は圧倒的に活性化し、必要な情報を集めてくれます。
普段の勉強で何かを学ぶ際に「自分が何を一番学びたいのか?」を自分に質問をしてから学びに入ることで、その内容に注意が向くようになり、記憶の定着に繋がりやすいというう研究結果もあります!
なぜなら、「質問する」ということは、「選択的注意」を働かせるからです。
「選択的注意」とは
例えば、パーティー会場など場内が騒がしい状態でも、自分の名前を呼ばれた時はすばやく反応できるはずです。
雑踏の中でも、自分の興味があるキーワードを自然に聞き取れる現象を「カクテル・パーティー効果」といいます。
この「カクテル・パーティー効果」のように、膨大な情報の中から自分が必要としている情報を選択的に拾い出すことを「選択的注意」といいます。
「質問する」ことで、脳はあなたが学びたいことを認識し、膨大な情報の中からあなたが必要としている情報を拾い出す「選択的注意」を働かせるトリガーとなり、記憶に残りやすくなります。
勉強を開始する前に、たった10秒「何を学びたいか」自分に「質問する」だけで、学びと記憶定着の効率が大幅にアップします!
1-4.書く
「書く」ことは、脳の検索エンジンである「脳幹網様体賦活系」(「RAS」:Reticular Activating System)を刺激し、活性化させます。
この「RAS」とは、脳幹から大脳全体に向かう神経の束。神経のネットワークであり、別名「注意の司令塔」とも呼ばれています。
「RAS」が刺激されると、大脳皮質全体に「注意せよ!細かいところまで見逃すな!」という信号が送られ
対象物に対して集中力を高め、積極的に情報を収集し始めます。
また「RAS」は「注意フィルター」としても機能し、重要な情報とそうでない情報を区別する役割も担っています。
書けば書くほど、「質問する」でも紹介をした「カクテル・パーティー効果」の「選択的注意」をコントロールすることもできるのです。
つまり、「書く」だけで「その瞬間に積極的に注意を向けるべきもの」をつくり出すことができ
「RAS」が活性化されればされるほど、記憶の定着にも繋がります!
スタヴァンゲル大学(ノルウェー)とマルセイユ大学(フランス)の共同研究では
「書く」際には、タイピングよりも手書きの方が、ブローカ野という言語処理に関わる部位が活性化し、記憶にも残りやすいという結果が出ています。
1-5.書き出す
更に、「インプット」して頭の中に入った情報をひたすら写真のように「書き出す」ことで、出来事・体験・気づき・感動などを記憶し続けることができます。
「書き出す」とは、脳が最も多くの情報を保持している「インプットの直後」に
脳の中身をすべてノートなどに書く(コピー&ペースト)することにより、「脳の棚卸し」を行うことです。
なぜ、この「書き出す」作業が「記憶の定着」にとって重要なのかというと
どんなに感動的で貴重な体験でも、それはただの「インプット」でしかなく「海馬」に仮保存されているだけ。
時間とともに失われ、劣化して、曖昧になっていきます。
しかし、この「書き出す」という作業を、「インプット」した情報が新鮮なうちにすることで
その瞬間の感動と「脳内」の状況をパチリと1枚の写真に収めるように記録に残すことができます。
その記録は一生モノで、見返すだけで、感動や気づきを先程の体験のように思い出すことができるのです!
つまり、「劣化した情報の記憶」ではなく、「新鮮な情報の記憶」を行うことが可能になります。
「インプット」した情報をノートなどに要約して「書き出して」まとめる。
また、自分の思いや経験を日記・SNS・ブログなどで「書き出し」て発信することが、とても効果的な「アウトプット」になります!
まとめ
みなさま、いかがでしたでしょうか?
今回は、以下の4点についてご紹介させていただきました。
2.「アウトプット」を行うメリットは6つ
「記憶に残る」「行動が変わる」「現実が変わる」「自己成長する」「楽しい」「圧倒的な結果が出る」
3.記憶を定着させるには、「インプット」した情報を2週間に3回以上使う(「アウトプット」する)ことが必要
4.記憶の定着に有効な「アウトプット」の方法は5つ
「説明する」「話す」「質問する」「書く」「書き出す」
「インプット」だけでは、自分の頭の中にあるだけでは、現実はなにも変わらない
現実をより良いものに変えたければ、「アウトプット」をしていくしかない。本当にその通りだと感じます。
また、特に多くの情報に埋もれて、大事な情報を忘れてしまうことが多い現代。
本記事が、皆様の「記憶の定着」に少しでも役に立てば幸いです!
それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。
〜〜こちらも是非よろしくお願いします〜〜
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